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阿呆同士の騒ぎ合い



皆にはライバルというものがあるだろうか。
仕事上のライバル。
趣味上のライバル。
恋愛上のライバル。

なんでもいい。
ライバルというものがあるだろうか。

いや、別にいなくてもいい。

ただ、僕には、いや、我々にはライバルがいる。
それはもちろん彼ら、『狸』である。
どのようなライバルかと言えばやはり化かし合いのライバルである。

とはいえ、僕個人に限って言えば彼らとの仲は悪くない。
むしろ気のいい隣人ぐらいに思っている。

彼らは阿呆である。良い意味で。

彼らは騒ぐのが大好きだ。何かにつけては騒いでいる。
その騒ぎっぷりに乗じるのが我ら『狐』である。

耳を澄ませば今日もどこからか彼らのどんちゃん騒ぎが聞こえてくる。
まったく飽きない連中である。


「やあやあしがない狐さん」

「やあやあこれは真っ黒狸さんではありませんか」

「お元気そうで何よりだ」

「いえいえ、そちらこそ。今日はどういったご用件で?」

「いやなに、顔が見えたから声をかけてみたまででさあ」

「それはそれはどうも御親切に」

「で、この流れいつまで続けるんで?」

「ここらへんでいいと僕は思うねえ」

「確かにそうだ。ガッハッハ!」

「それにしても立派なもんだねえ……」

「ん?何がだい?」

「そのお腹さ」

「ああ、これかい?そりゃそうさ、この腹こそが我らを我らたらしめるものだからな」

「確かにそうだ。痩せ細っちまったら誰かわからなくなってしまう」

「その通りさ。我ら狸の象徴であるこの腹は大事にしていかねばな」

「うんうん。それに鍋にしたらおいしそうだ」

「馬鹿言っちゃいけねえよ。確かに我らは鍋にしたらうまいだろう。
 しかしそう簡単に鍋にされてはたまったもんじゃないね」

「しかし、狸の最期とはそういうものではないのかね」

「そりゃそうさ。でもな、鍋にされるってんならやっぱりその前に未練ってものを残したくないねえ」

「確かにそうだ。なればこそ今日も今日とて騒ぎましょうや狸さんや」

「その通りだ狐さんよ。それじゃあ今から一つお付き合いしてはくれんかね?」

「いいですなあ。じゃあ僕は白面ちゃんを読んで来るんで少し待っていてもらえるかね?」

「お、いいねえ。祭りには華ってもんも欠かせない。それじゃあ頼みましたぜ。吾輩はここで待ってますんで」

「はいよー。じゃあちょっくら呼んできまさあ」



とまあ今日も今日とてこんな調子である。

僕は彼らを阿呆と呼んだが僕も立派な阿呆である。
同じ阿呆なら騒がにゃ損ってね。

『狸』は我ら『狐』のライバルであり、隣人であり、化け仲間である。



そして、我ら『狐』は彼ら『狸』の騒ぎ仲間なのである。

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